埼玉県秩父市にある「秩父兎田ワイナリー」。
約30年前から委託醸造でワインつくりを始め、2015年にワイナリーを設立。
現在は2ヘクタールの自社畑と秩父の農家のブドウから「秩父生まれ、秩父育ちの、秩父産ワイン」にこだわりワインづくりを行っています。



「秩父地域に根付いたワイン作り」を大切にする兎田ワイナリー

秩父は、ワイン、ウィスキー、ビール、日本酒、どぶろく、リキュール、焼酎、ミードなど、11社ほどの様々な種類の酒メーカーがあり、「酒都」と呼ばれている地域。
年間約900万人以上の来訪がある観光地でもあり、実は沖縄県の年間観光客数より多いそうです。
しかし、コロナの影響により2020年は6割以上の事業者が集客減に。
中でも農家の打撃は大きく、兎田ワイナリーに様々な農家から果実の買取りの相談が来たのだそうです。


そこで、兎田ワイナリーでは、フルーツワインをウィスキー樽で熟成させる高級フルーツワインの製造を考えました。
フランスのリンゴ銘醸地ノルマンディーで作られているお酒カルヴァドスやシードルの例を参考に、醸造方法や様々な種類の果実、多種多様な樽での熟成など、さまざまな試作を重ねます。



ノルマンディー地方では、リンゴからできたシードルを蒸溜してカルヴァドスを作る
さらに、カルヴァドスで使用した樽でシードルを熟成させる

国産のリンゴ、ブドウ、ゴールデンカボスを使用してつくられたミックスフルーツロゼワインを、ウィスキー樽にて熟成させ、そして完成したのが「兎響 -Yura-」。
リンゴやブドウの果実味と、カボスの爽やかな香りと酸味、ウィスキーの豊かなアロマが広がります。


今後も異酒連携に挑戦し続け、「日本一のご当地ワイン」を目指して頑張っていきたいという兎田ワイナリー。
秩父で醸成された渾身の高級フルーツワイン「兎響 -Yura-」にも、その意気込みが感じられます。



■会社名:株式会社秩父ファーマーズファクトリー 兎田ワイナリー
■住所:埼玉県秩父市下吉田3720
■ホームページ:https://chichibu-ff.com



「兎響 ウィスキー樽熟成」は圏央道の宝物グランプリ2022-2023『コミュニティ部門』にて準グランプリを獲得されました!